ビワライト

硫化物を分散させた鉛フリー快削青銅鋳物JIS規格案

化学成分(代表値:93Cu-4Sn-2Zn-0.5Ni-0.5S)
  主要成分(mass%) 残余成分(mass%)
Cu Sn Zn Ni S Fe P Al Si Pb Sb Mn Bi Se
鋳物 90〜96 3.0〜5.0 1.0〜3.0 0.1〜1.0 0.2〜0.6 0.5 0.05 0.01 0.01 0.25 0.3 - 0.2 0.1
連鋳 同上 同上 同上 同上 同上 同上 0.5 同上 同上 同上 同上 - 同上 同上

  主要成分(mass%) 残余成分(mass%)
Cu Sn Zn Ni S Fe P Al Si Pb Sb Mn Bi Se
地金 90〜96 3.0〜5.0 1.0〜3.0 0.1〜1.0 0.2〜0.6 0.5以下 0.05以下 0.01以下 0.01以下 0.25以下 0.3以下 - 0.2以下 0.1未満

機械的性質

  引張強さ(MPa) 伸び(%)
鋳物 195以上 15以上
連鋳 245以上 15以上

硫化物を分散させた鉛フリー青銅の切り屑の外観に及ぼすS量の影響

硫化物を分散させた鉛フリー青銅の切り屑の外観に及ぼすS量の影響

○切削指数としてはCAC406と比べ1割落ちるが支障を来たすほどではない。切粉も細かく切削も良好である。

階段状鋳造試験(現行の鉛フリー青銅との比較)

階段状鋳造試験(現行の鉛フリー青銅との比較)

○従来のBi系鉛レス合金では肉厚部ほど荒く、圧物に不利であることが理解できる。しかし、ビワライトのマクロ組織と染色浸透探傷試験の結果、各肉厚においても健全であり、圧物にも期待が出来る。
○ビワライトは表皮形成型の凝固形態を取るためザク巣がほとんど見られない。
○ロウ付けが可能で幅広い用途に使える。